次にパーティション、食器を選ぶ必要があった。
旧友である家具のヤマカワさんの取締役の山川さんに連絡をとった。山川さんとは一緒にWEBサイト回想樹をやっている。彼はインテリアに関しては抜群のセンスをもっているのです。
早速打ち合わせをすることにした。
竹内「今、小料理店をつくっているんだけど、和モダンなお店にしたいんです。全体的にイメージは黒っぽい感じで重い感じなので布を壁にかけたいんです。そこに間接照明をつけることで、やわらかい感じに見せたいんです。」
山川さん「麻みたいな感じがいいですか?暖簾なんかも要りますか?」イメージを膨らますため少々考えこんでから彼は言った。
竹内「壁が少し透けてみえるくらいのものでサンプルを何点か用意してもらえます?あと暖簾もお願いします。」
山川さん「わかりました。早速手配します。」イメージが決まったのか自信あふれる笑顔で彼は答えた。
竹内「あと食器はモダンな感じでいて重厚感あるもので揃えたいんですけど・・・」
山川さん「それなら信楽にいい作家さんがいますよ!小原さんという方なのですが、一度一緒に見に行ってみますか?」
竹内「了解です!じゃあ板前さんが決まり次第、一緒に見に行きましょうか!!」
そんな頃、HIAの石坂さんから携帯電話に連絡があった!
石坂さん「板前さんが見つかりましたよ!とりあえずお会いになりますか?」若干、興奮気味に言った。もちろんすぐに会わしてもらうことにした。
僕はこの旨をすぐオーナーさんに伝え、3日後、板前さんと石坂さんと駅で待ち合わせをした。
僕とオーナさんが駅につく頃もう板前さんと石坂さんは着いていた。軽く挨拶を交わすと近所の喫茶店で面接を行うことになった。
板前さんは若干緊張しているように思えた。
石坂さんが話を切り出した。まずオーナーさんに会社の概要を伝え、その後板前さんを紹介した。
板前さんは宮下さんといい、和食一筋でキャリア20年くらいのベテランさんだった!宮下さんは自己紹介とともに今までしてきたことやこれからしたいことをオーナーさんに語った。その姿に、物静かな雰囲気の奥に秘めた自信が伝わってきた。丁寧な言葉遣いと時折見せる力強さが僕とオーナーさんは気にいりだしてきた。
面接が終わる頃には、もう僕とオーナーさんは宮下さんにお願いすることにしていた!
これで、ファーストステップが決まった!
早速、石坂さんに内定の意思表示を伝えた。宮下さんもオファーに快く答えてくれた。
人間岐路に立ったとき、皆踏みとどまる。変化を恐れるからだ。そんななか敏速な決断で勝負に出て行く人がいる。成功していく人たちだ。今回そういったものを目の前で見せられた気がした。
これで勝負にいける!オーナーさんと僕のなかで大きく前に進んだ日だった!
つづく
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